自作のサブバッテリーシステムで使っていたアイソレータ(走行充電器)を交換しました。
きっかけは先日のJEC広島での遠征時。サブバッテリーを使って照明や車中泊用の電気毛布を使ったところ、翌日に何故かメインバッテリーが上がってしまい、近くの知り合いの方の車からの救援で何とか事なきを得たのでした。

アイソレータ(走行充電器)が機能していない?
アイソレータはサブバッテリー側で電気を使ってもメインバッテリー側の電圧低下(バッテリー上がり)を防止するための制御をする装置なので、今回はアイソレータが適切に機能していない状態?
現在使用しているアイソレータはニューエラーのSBC-001Bというもので、メインバッテリーの電圧が一定値以下になると充電を停止する機能”低電圧保護”が搭載されています。
配線ミスの可能性もあるので再確認したところ、メインバッテリーとサブバッテリーの+側端子はアイソレータのみを介して接続されていることから問題なさそう。
ということは、アイソレータの低電圧保護機能に何らかの不具合がある可能性が高いため、今回はアップグレードを兼ねて交換することにしました。(後日、原因はメインバッテリーの寿命であることがわかりました。アイソレータは壊れていなかったようです。)

昇圧機能のついた走行充電器(SBC-004)にアップグレード
今回購入したのはSBC-001Bの上位機種となるSBC-004。SBC-004にはSBC-001Bにはない昇圧機能というものが付加されています。
昇圧機能とは入力側の供給電圧を昇圧してサブバッテリー側に供給するもので、サブバッテリー側を満充電に近い状態まで充電できるようになります。
これまで使ってきたSBC-001Bは昇圧機能がなく、サブバッテリーへの充電電圧は入力側(メインバッテリー側)の電圧よりも0.5Vほど低い電圧までしか充電されません。
しかも、最近の車では燃費向上のため充電制御という機構が搭載されていて、エンジンON時にオルタネータが常に稼働しているわけでなくメインバッテリーの容量が少なくなった(電圧が低下した)時のみオルタネータが稼働するシステムとなっています。
そのため、メインバッテリー側の電圧が低い状態ではサブバッテリー側にはほとんど充電されないという問題が生じます。
NV350キャラバンも充電制御によりメインバッテリーの電圧は基本的に12〜13Vに維持されていて、電圧が低下したときにのみオルタネータが稼働するため、メインバッテリーからサブバッテリーへの充電が効率的に進みません。
SBC-004は昇圧機能によりメイン側の電圧が低くても14.3Vの電圧でサブバッテリーを充電するため、満充電に近い状態を作り出すことができるようになります。
SBC-001BとSBC-004の機能を比較すると以下のとおり。
SBC-001B | SBC-004 | |
---|---|---|
昇圧機能 | × | ○ |
昇圧電圧 | – | 14.3V |
最大出力電流 | 30A | 通常モード:30A 昇圧モード:10A |
メインバッテリー 低電圧保護 | 12.5V | 12.5V/11.5V (切替可能) |
ACC連動 (ACCに連動し、充電) | ○ | ○ |
14.3Vまで昇圧できれば、サブバッテリーで使用しているディープサイクルバッテリーも満充電に近い状態まで充電できそう。
SBC-004の外観をSBC-001Bと比較
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SBC-001BとSBC-004を比較すると、幅は同じで長さが異なる。SBC-004の方が長い。

接続はSBC-001Bと全く同じなので迷うことはないです。
充電制御車は設定変更した方が良い
全て接続を終えて、スイッチを入れたところ問題なく起動したものの、肝心の昇圧機能が働いていないことに気づきました。
本来、昇圧機能が働くとランプが点灯するのですが、電源をONしてもBoost Modeランプ(昇圧ランプ)が点灯しない。

色々と調べてみた結果、充電制御車の場合は画像中のOption端子の5, 6番を短絡させることで、低電圧保護機能の動作電圧を12.5V→11.5V程度に引き下げることができるらしく、具体的には入力側(メインバッテリー側)が11.5Vでもサブバッテリーへの昇圧充電が動作します。
短絡させてみると、このようにBoost Mode(昇圧充電)の青色LEDが点灯しました!

ただ、メインバッテリーが11.5Vまで低下すると、エンジン始動性で若干の不安が残ります。
写真左のACC連動ピンにACC電源を繋げば、アクセサリ電源がONになった時にサブバッテリーへの充電が行われるそうなので、近々こちらの方式に変更する予定です。
変更したらまたレポします。
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