WPフロントサスペンションのオーバーホール

整備

この前のJNCCの際にGASGAS EC250の右フロントフォークから若干のオイル漏れが確認され、その場で応急処置をしてもらっていました。

このままでは気持ち悪いと思いつつ用事が立て込んでいて対処していなかったのですが、ようやく時間に余裕ができたので思いつきでフロントフォークの分解・オーバーホールをしてみることにしました。

EC250は納車してまだ数ヶ月。インナーチューブを確認したところ、特に傷らしい傷も見当たらない。またオイルシールやダストシールの経年劣化は考えにくい。

よって、今回は異物噛み込みの可能性もあることから部品交換はせず、分解・洗浄でオイル漏れがストップできるか試してみることにしました。

フォークの分解は簡単だったけど組み上げでトラブル

フロントフォークの分解は今回が初めて。

EC250についているフロントフォークはWPのXPLORでインナーチューブ径が48mmのもの。KTMと同じですね。

参考になりそうな情報を検索したところ、あべcさんのブログを発見。

わからないことがあれば、このブログを参考にさせてもらえばいいや!という軽い気持ちで分解を進めていくことに。

まずはフォークを引き抜きます。ちなみに、フォークを支えるトリクルクランプの締め付けトルクは上部が20Nm、下部が15Nmです。可動するインナーチューブ側が低い締め付けトルクと覚えておくと便利。

まずはフォークを引き抜く

ここから先の分解作業は参考記事の通りに進めていけばバラシまではすんなり。

写真には撮り忘れましたが、インナーチューブ内のカートリッジまで外しています。フォークボトムにあるボトムキャップ(17mm六角)を外すと取り出せます。

写真は左から、インナーチューブ→スプリング→アウターチューブ→シール部品類となります。

シール部品類は上からダストシール→スナップリング→オイルシール→ワッシャー→スリーブ1→スリーブ2→プラスチック製のワッシャー?→トップキャップとなります。

バラすまではすんなりと進んだ。

さあ、組み上げじゃ!というところでトラブル発生。(ここからは手が油まみれ&焦りのため写真ありません)

インナーチューブにダストシール〜スリーブ類を取付けて、アウターチューブにはめようとしたところ、スリーブとオイルシールが所定の位置(深さ)まで挿入できない!

これらの部品はインナーチューブとアウターチューブの隙間に挟め込むものなんですが、インナーチューブとアウターチューブのクリアランスギリギリに設計されているので普通に押すだけでは入れることができないのです。

どうやら、フォークシールドライバーという挿入のための特殊工具がいるらしい。。。早速ポチって、翌日に到着して作業を再開。なんとか所定の位置に押し込むことができました。

ついでにフォークオイルも交換。純正での粘度指定はSAE4なんですが、今回は近所のショップに指定のものが置いてなかったのでYAMAHAのサスペンションオイルで粘度が同等のG5にしました。

ヤマハのフォークオイル(赤い液体)

フォークオイルの規定量と、オイルシール等の寸法をメモに載せておきます。

・フォークオイル 615±10ml オイル粘度(SAE4W)
・オイルシール寸法 48 × 57.9 × 9 mm
・ダストシール寸法 48 × 58.4 mm

そんなこんなで、なんとか右フロントフォークのオーバーホールが完了しました。サスを動かしたりした後に、翌日確認してもオイル漏れはないので、うまくシールできているということでしょう!

オイル漏れもなし

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