【AOEレポート】阿蘇の大地を100km激走!後方スタートから挑んだ最高のクロカンレース

GASGAS EC250
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4/12に開催された北九州エンデューロ選手権の「AOE(Aso Open Enduro)」に参戦してきました! エンデューロレースの中でも、今回は広大な自然地形をノンストップで駆け抜ける「クロスカントリー」のカテゴリです。まずは結論からお伝えすると、とても充実した、最高にエキサイティングなレースでした!!

今週の初めは、天気予報を見るたびに溜息が出るような雨マークにハラハラしていました。「これはマディ確実かなぁ……」と半分覚悟を決めていたのですが、当日はそんな不安を吹き飛ばすような、暑すぎず走りやすい絶好の薄曇りコンディション。最高の状態で、レースの朝を迎えることができました。

金曜日の雨で路面の「チュルチュル具合」が心配されましたが、土曜日の気温上昇と乾いた風が奇跡を起こしてくれました。いざコースへ飛び出してみると、日陰の深いワダチ以外はなんとほぼベスコン! タイヤがしっかりと黒土を掴む感触がダイレクトに伝わり、1周目からしっかりと攻められる最高の滑り出しとなりました。

パドックでの嬉しい出会いと、祈りの静寂

会場に到着してまず圧倒されたのは、参加者の数。メイン駐車場はほぼトランポで埋め尽くされていて、僕はまだ余裕があるサブの駐車場へ。

サブ駐車場のパドックで、とても嬉しい出来事がありました。「ブログ見てますよ!」とお隣のトランポの方に声をかけていただいたんです! ボクの「山口県ナンバーのN-VAN」と、真っ赤な「GASGAS EC250」の組み合わせで気づいてくれたとのこと。いつものトランポと愛車が、ボクの名刺代わりになっていたみたいですね。こうして現場で直接声をかけていただけると、素直に嬉しいですね。お声がけいただいた方、誠にありがとうございました!

そして、レース前のライダーズブリーフィング。 今回のAOEには東日本大震災や熊本地震を追悼するという大切なコンセプトも込められており、150人以上のライダー全員で黙祷を捧げました。それまで賑やかだった会場が、一瞬にして静寂に包まれたあの空気感。阿蘇を吹き抜ける風の音だけを聞きながら、大好きなバイクで自然の中を走らせてもらえることのありがたさ、そして命の尊さと日々の平穏を改めて深く胸に刻む時間でした。

いよいよスタート!最後方から挑む「100kmの追い上げ」

今回のスタートは、10台ずつが時間差で飛び出していくウェーブスタート方式。ボクのゼッケンは140番台ということで、なんと150台以上のエントリー中、ほぼ最後方付近からのスタートとなりました。

目の前で次々と10台ずつのバイクが草原へと走り出していくのを見守りながら、「よし、一台ずつ確実にパスしていこう」と静かに思いを込めます。最後尾近くということは、前には100台以上のライダーがいるということ。ある意味、追い上げの楽しみ(?)があるというものです!

いざボクの組のスタート!オフロードバイクを始めたばかりの頃の思い出のレース「グリーンバレー森羅」と重複する部分もある特大コースへと、GASGASと共に飛び出しました。

阿蘇の起伏のある大地の谷間を抜けた後に、目の前にパーッと広がるのは、360度どこまでも続くダイナミックな阿蘇のパノラマ景色。

よく「阿蘇はライダーの聖地」と言われますよね。でも、そのガードレールのすぐ脇に広がる「阿蘇の大地そのもの」をオンロードバイクで走ることは絶対にできません。 普段は立ち入ることさえ許されない広大な草原や、荒々しい起伏を全開で駆け抜けられる。このAOEは、ライダーにとって本当に貴重で贅沢な、文字通りの「特別なレース」だと再認識しました。

果てしなく続いている大地を走るクロスカントリーの爽快感は格別!最後方からのスタートでしたが、コースが非常に広いため渋滞で完全に止まるようなこともなく、一台、また一台と先行するライダーをパスしていくのは、レースならではのゾクゾクするような高揚感がありました。

丁寧なクラッチワークでトラクションを稼ぐ

ただし、絶景に浮かれてばかりはいられません。日陰のマディ気味なセクションなど、一部のツルツルした路面には集中力が必要でした。今回、途中から特に意識し出したのが「丁寧なクラッチワーク」です。

GASGAS EC250のトルクは大きな武器ですが、時にそのパワーが強すぎてタイヤを空転させてしまうことがあります。特に追い越しをかける際、ラインを外して難しい路面を通る時などはクラッチ操作が肝になります。今回は指1本で駆動力を繊細にコントロールすることを徹底。結果として、リアタイヤが粘り強く路面を捉え続け、速度を殺さずに次のセクションへ繋げることができました。「パワーを逃がして進ませる」感覚、少しは身体に馴染んできたかもしれません!

リザルト発表!最後尾からの50位台

garminの計測データを確認すると、面白い数字が並んでいました。

ブリーフィングでの説明通り一部のコースカットがありましたが、それでも実測で1周約21km。結果は、気合いの5ラップを完走!! 総走行時間は約3時間20分、総走行距離はなんと105.65km! 一瞬も気を抜けないオフロードでの100kmオーバーは、想像以上に体力を削る「大冒険」でした。

そして暫定リザルトを確認したところ、156台中50位台! ほぼ最後方からのスタートだったことを考えれば、100台近くをパスしてこの順位まで追い上げたことになります。これは素直に嬉しいです。我ながら、今回はかなり粘く走れたと思います。

ただ、トップライダーのリザルトを見ると、なんと6ラップを記録。この「たった1周、されど1周」の差に、埋めがたいほど高く、分厚い壁があることを改めて痛感しました。

トップライダーの速さ

レース後半の4周目、5周目に入ると、ボクの体力は完全に垂れ気味。集中力が切れかけた頃にトップライダーたちに周回遅れにされました。

進路を譲りながら、走りを至近距離で観察したのですが、それはまさに「異次元」の光景でした。 コーナーの速さはもちろん、デコボコでギャップだらけの外輪山の路面を、まるで平地かのようにとんでもないスピードで駆け抜けていく姿は圧巻。ライダーの頭の位置は固定され、体全体をサスペンションのように使ってしなやかにギャップを吸収している。まるでバイクと身体が一体化したサスペンションのようでした。

対してボクは、こうした連続する起伏が大の苦手。ギャップに弾かれてフロントの接地感を失い、そのまま前転(ダイブ)しそうになって「ヒヤッ!」とする場面が何度もありました。あれ、本当に精神的に悪いです……。彼らのようなスピードを維持するには、単なる筋力だけでなく、あらゆる状況に対応できる「基本のライディングフォーム」を再構築する総合力が不可欠なんですね。新たな目標が明確になった瞬間でした。

事前整備は裏切らない!心満たされたフィニッシュ……のはずが。

今回何より大きな収穫だったのが、「マシントラブルがゼロ」で完走できたことです!昨年来、悔しいトラブルを経験してきたので、今回は念入りに整備を行って臨みました。100km超の過酷な走行でも、GASGASが最後までノートラブルで応えてくれたのは、事前準備の賜物です。やっぱり、マシンへの愛情は結果に直結しますね。

大きな怪我もなく、愛車もノートラブル。阿蘇の大地を全身で堪能して無事にチェッカーを受けられたこと、本当に大満足の1日でした。運営スタッフの皆様、そして共に走ったライダーの皆様、ありがとうございました!

……と、ここで記事が終われば最高のエンディングだったのですが。 実は、最後に特大の「オチ」が待っていました。

帰路に待っていた、痛恨の「代償」

レースを終え、心地よい疲れと達成感に包まれながら、N-VANを走らせて山口への帰路についていた時のことです。高速道路を走行中、突然「カキンッ!」という乾いた大きな音が車内に響きました。

嫌な予感がしてフロントウィンドウを見上げると、上部に約20cmもの見事なひび割れが……。 そう、運悪く「飛び石」を食らってしまったんです。

翌日、お世話になっているホンダカーズ山口西店で見積もりを取ってもらったところ、無慈悲な診断が下りました。 「あぁ、これは一式交換ですね……」

気になる見積額は、約21万円。

レースでのマシントラブルはゼロでしたが、まさかトランスポーターの方に特大のトラブル(出費)が待っていたとは(涙)。

レースのヘルカメ映像はこちら

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