【新緑ツーリング】豪雨のち快晴!泥と美食と、「一人相撲」の記録

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春と秋。年に2回、この季節が巡ってくるのが楽しみな恒例行事「まーさ山」ツーリングに今年も行ってきました。 大分の深い山々を舞台にしたこのイベント、今回は「天候」に翻弄され、「胃袋」を掴まれ、それゆえに「自分の腕前」を再認識させられる……。まさに喜怒哀楽がギュッと詰まった、濃密な2日間になりました。

覚悟の豪雨。そして「ドマディ」へのあきらめ

今回のツーリング、実は開催前から不穏な空気が漂っていました。 前日は終日、しっかりと降る感じの大雨。普通なら「これはさすがに中止かな……?」と弱気になりますが、主催のまーさや君からは前々日の段階で力強い「決行」のアナウンスが!

ボクもこれで腹をくくりました(笑)。 「明日は間違いなく、一面ドロドロのドマディ確定だな」と確信。山がかなりすり減って、もはやスリックタイヤの一歩手前だった愛用タイヤ(VE33)の交換も、あえてスルー。「どうせ滑る時は滑るんだ!」という、半分ヤケクソの境地で現地へと向かうのでした。

驚愕の夜宴。まーさ家に出現した「シェフ」

現地に到着しても、予報通りやっぱり雨。 いつもなら、オフロードバイクのイメージにぴったりな、薪ストーブや炭火でワイルドに肉を焼くBBQスタイルがこのツーリングの定番です。煙に巻かれながら無骨に喰らう――そんな「男のキャンプ飯」を想像していましたが、今回はまーさや君のご厚意で室内開催となったことで、その予想は鮮やかに裏切られました。

そこでボクたちを待っていたのは、チームやまぐち組のY氏が「シェフ」として振る舞う、あまりにも繊細で洗練されたフルコース料理。明日から泥まみれになって山を駆け巡る集団の食卓とは到底思えない、驚くべきギャップの連続でした。

まず運ばれてきた前菜のカナッペからして、その「本気度」に言葉を失います。桜柄の器に美しく並べられた一皿一皿は、まさにアート。

続いて、皮目を完璧な火入れでパリッと仕上げた白身魚のポワレが登場。

濃厚なスープ、香ばしいグリル、そしてメインのステーキ……。運ばれてくる料理はどれもが、オフロードの荒々しい世界観とは対極にある「繊細さ」に満ちていました。

最後には、バーナーで丁寧に表面をキャラメリゼしたデザートまで。

この後、ボクたちはドロドロの山へ入るはず。そんな現実を忘れさせるほどの至高の美食体験に、一同ただただ圧倒されるばかりの夜宴となりました。

「ウォーミングアップ」前から一人相撲!?見えてきた技術的課題

翌朝、目を覚ますと天気は晴れ!

いよいよツーリングスタートですが、実は「ウォーミングアップコース」に辿り着く前の段階で、ボクの受難は始まっていました。

コース入り口に向かうための「尾根登り」の時点で、すでにバイクを思うように進ませることができず、泥沼の一人相撲状態。ようやく本編のウォーミングアップコースに入っても、前日の大雨を吸い込んだ土や根っこ・岩に翻弄され、序盤だけで実に6回以上の転倒と引き起こしを繰り返してしまいました。

「ウォーミングアップ」どころか、本編が始まる前に心拍数は限界突破。すでに汗だくで、体力ゲージは早くも点滅状態です(笑)。

後で撮影した動画をじっくり見返して分かったのですが、磨り減ったタイヤのせいだけではありませんでした。 「トラクションを意識したアクセルワークが、全然できていない……」

無闇に地面を掘り返してしまい、進むための力を逃がしていたんです。もっと粘り強く、いわゆる「2速ボエボエ」と粘るような回転域で丁寧にパワーを伝えていれば、あそこまで泥を掘らずに済んだはず。タイヤの山のなさを、技術でカバーするどころか、むしろ悪化させていた自分に猛省です。

定番コースの格闘と、心洗われる新緑の昼食

ウォーミングアップでボロボロになりつつも、ツーリングは続きます。

ここからは時折ヒルクライムを交えた、このエリアの「定番コース」を堪能する時間。しかし、前日の大雨の影響で路面コンディションは想像以上に厳しめ。いつもならスッとクリアできるはずのセクションも、一筋縄ではいきません。

何度もラインを変え、泥を跳ね上げながらヒルクライムを繋いでいくうちに、ようやくお昼休憩の時間に。辿り着いたのは、穏やかな流れの河原でした。

泥にまみれ、息を切らし、バイクを何度も引き起こしてボロボロになった身体で、ふと頭上を見上げると……。

そこには一面、眩しいほどの新緑が広がっていました。 目に鮮やかな緑と透き通った空気がじんわりと心に染み渡ります。昨晩の美食とはまた違う、自然からの最高のプレゼント。「あぁ、今日ここに来て良かったな……」と、それまでの苦労がすべて洗い流されるような、至福の癒やしのひとときでした。

牙を剥く最後の壁。全滅、そして無念の撤退……!

新緑でエネルギーをチャージし、いよいよツーリングも終盤。 最後に待ち構えていたのは、この日一番の難所となるヒルクライムでした。

しかし、ここでの路面コンディションはまさに「絶望」の一言。 ボクを含め、メンバーが代わる代わる果敢にアタックを繰り返しますが、あと一歩のところで泥に阻まれ、後輪が空を切ります。何度もトライしては泥を浴び、体力を削られ……。

結局、最後には誰一人として登り切ることができず、ここでタイムオーバー。

JECに向けて。

今回のツーリングは来週末のJECに向けた最終調整。 結果としては「一人相撲」の末に「ヒルクライム全滅・撤退」と、自信を深めるどころか不安が募る一方ですが、動画で見つけた「トラクション」の教訓を本番で活かせるかが鍵になりそうです。

最後になりますが、今回一緒に泥まみれになって遊んでくれたみなさん、本当にありがとうございました! 一人相撲を繰り返すところを根気よく待ってくれたりしてくれて、一人だと心折れて撤退どころか、山から下りてこられなかったかもしれません(笑)。

そして、あの驚愕の「フルコース」を振る舞ってくれたチームやまぐち組のY氏。 あの美味しさと感動があったからこそ、翌日の地獄のようなウォーミングアップも乗り越えることができました。最高のエネルギーをありがとうございました!

精神的なリフレッシュは完璧です。 今回の練習で得た教訓をを胸に、来週のJEC本番、全力で泥にまみれてきます!

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