2026年MFJ公認 九州エンデューロエリア選手権第1戦となる「南島原OFFJAM大会」に参戦してきました。
今回のレース、一言で言うなら「天国から地獄へ」。 最高に濃い一日を振り返ります!
幸先の良いスタート?100,000kmの節目とベスコンの予感
今回の遠征、実は出発早々にめでたい出来事があったんです。 相棒のNV350キャラバン君のメーターが、ちょうど100,000kmを突破!

「これからもよろしく!」と相棒に声をかけ、雲仙の湯けむりを横目に会場へ。
午前中は、まずは「エンジョイライツクラス(90分)」の応援からスタートです。ボクは60分ほど、下見を兼ねてコースを歩き回りました。











この時のコースは最高のコンディション(ベスコン)。「今日はグルグルな展開になりそうだぞ!」なんて余裕をかましていたのですが……。
いざ、150分間の「エンジョイクラス」へ!
お昼前。いよいよボクが出場する「エンジョイクラス」の準備に入ります。MFJ九州エリア戦併催ということもあり、40名弱のライダーが集まる盛況ぶり!

スタート順は MFJライセンス順にIB > NA > NB > エンジョイ > IA。ボクはエンジョイライセンスのため、後方からの追い上げスタートになります。
コースレイアウトは、林間、ヒルクライム、転倒さえしなければ最高に気持ちよいハイスピード林道。非常にバランスの良い、走っていて楽しい構成でした。
1周目の「迷走」と「自爆」:急がば回れ(物理)
1周目、林間セクションに入ると、案の定、倒木ポイントで渋滞が発生していました。
ここでボクの頭の中に、「悪魔のささやき」が聞こえたんです。 「おや、みんなが詰まってるなら、あっちのミニモトが使っている右端のラインを使えばササっと抜けられるんじゃね?」
「我ながらいい作戦だ!」とばかりに、見境なく右端のラインへ突撃。 ……結果。 軽量なミニモトならヒラリかわるそのラインは、ボクのフルサイズマシンにとってはただの「進めない泥沼」でしかありませんでした。
結局、ドロドロの地形でスタックして、押して、引いて……。 「天才ライン」を見つけたつもりが、普通に待っていたライダーたちに涼しい顔で抜かれていく切なさ。普通に待っていればとっくに抜けていたはずの時間を大幅にロスし、「急がば回れ」という言葉を物理的に噛み締めました。
一方、上手い人は同じ渋滞の中でも、冷静に「(フルサイズでも行ける)正解のライン」を見つけてスルスルと抜けていく……。自分の浅はかさを猛省した1周目でした。
【リザルトに見る戦いの記録】
この迷走っぷりは、数字にもしっかり表れています(笑)
- 1周目:44:52(「ミニモトライン」で自爆)
- 2周目:35:56(コースに慣れ、本領発揮!ベストラップ)
- 3周目:49:35(雨が降り始め、路面が悪化……)
- 4周目:1:19:25(超絶マディ!地獄の谷底格闘編)
2周目の「やればそこそこできる子」感と、4周目の「一体何があったんだ」感のコントラストがすごいです。
【考察】野母崎よりキツい!? マディが変える「難易度」の正体
そして3周目、ついに雨が牙を剥きました。路面はあっという間に「ツルッツルの粘土質」へ。
今回の南島原は常設のルート。普段から地面がしっかり踏み固められているところに雨が乗ったことで、逃げ場のない究極のスケート会場が出来上がっていました。
先日参戦した「野母崎エンデューロ」は、セクションそのものがハードな設定。でも、今回の南島原は、この「路面状況」だけで難易度が跳ね上がりました。「そもそもタイヤが噛むのか?」という根本的な問いを突きつけられる、あの恐怖の滑り。まさに自然が相手のスポーツです。
第4周、1時間19分のドラマ:パーシャルスロットルの目覚め
4周目で特に苦しめられたのが、コース中盤の谷底。ここに降りてしまったからには登らないと帰れない。。。。 150分+30分の規定タイムも過ぎ、絶望的な泥の斜面の谷底で一人佇みながら格闘するのでした。
あまりの泥、削られる体力。 ハァハァと荒い息をつきながら、泥だらけのバイクを支えて立ち尽くすボク。その時、ふと脳内に一つの疑問が浮かんできました。
「ボクは…本当にエンデューロが好きで、こんなことをしているのだろうか…?」
思わず真顔で自問自答してしまうほどの極限状態(笑) しかし、そんな「無」の境地になったからでしょうか。冷静にマディの中でも使えそうなライン探しに集中すると、あることに気づきました。
「あそこだ……あそこなら行ける!」
誰もがスタックしているラインではなく、わずかに残ったグリップの「筋」を探し、普段の基礎練習で体に叩き込んできた「平坦での可能な限りの加速」と、そこからのパーシャルスロットルを意識しました。 開けすぎず、タイヤが泥を噛む感触を指先に全集中。
「抜けた……!」
さっきまでの自問自答はどこへやら、「やっぱり最高!」と叫びたくなる瞬間。 普段の練習では無意識に流していた操作が、極限の状態では「命綱」になる。基礎練習の大切さを、この泥の谷底でようやく理解できた気がします。
実はここで、ちょっとした裏話があります。
3周を終えた時点で、ボクの体力と精神力は完全に「売り切れ」状態。 雨による超絶マディ、そして頭をよぎる「タイムオーバー」の文字……。「もう十分頑張ったし、ここで終わりでもいいよね」と、自分への言い訳を必死に探していました。
ところが。集計地点にはガッキーさんが観戦に。 ボクの心折れかかった空気を感じ取ったのか、強烈な一言が。
「まだ行ける行ける!」
その一言で、ボクの「あきらめエンジン」が強制終了。代わりに「やるしかないエンジン」が再始動しました。
結果は4周目でタイムオーバー。リザルトとしては失格(DQ)です。 でも、もしあの時ガッキーさんが見ていなかったら。4周目のあの「泥の谷底での覚醒」を味わうことなく、コースを後にしていたはずです。
記録より記憶、そして何より「技術の収穫」があった最高の4周目。 ガッキーさん、ありがとうございました!

まとめ:泥の中に答えがあった
今回の南島原、結果以上に大きなものを得られました。
- 「新ライン」の誘惑には、冷静な見極めが必要(自戒)
- 基礎練習(特にパーシャル)は、絶望の淵で自分を救う
エンデューロは、やっぱり泥だらけになってからが本番ですね。 次戦に向けて、またコツコツと地味な基礎練習に励みたいと思います!
素晴らしいコースを準備していただいた運営のみなさま、ご一緒させてもらった参加者のみなさま、ありがとうございました。


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