エンジン停止中も100Vが使える!軽バンにDIYでサブバッテリーを積む方法【配線図あり】

サブバッテリーの配線図 DIY
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こんにちは! 今回は、ボクの愛車であるマイ・トランポ「サンバー君」の快適化計画、「サブバッテリーシステムの自作」についてご紹介します。

車中泊やアウトドアを楽しんでいると、「エンジンを切った状態でも、気兼ねなく電気を使いたいなあ」と思うこと、ありませんか? パソコンの充電や、暑い夜の扇風機、あるいはドローンの充電など……。でも、車のバッテリーを使ってバッテリー上がりを起こすのは絶対に避けたいところ。

そこで導入したのがサブバッテリーシステムです! これがあれば、12V電源はもちろん、家庭用の100V電源(500W程度)も使い放題。実際に軽バンであるサンバーにも問題なく搭載できました。

今回は、初心者のボクが勉強しながら構築したシステムの中身と、気になるコスパについてお話しします。

そもそも「サブバッテリーシステム」ってなに?

名前の通り、「車を動かすためのメインバッテリー」とは別に、「電装品専用のバッテリー(サブ)」を積んじゃおう!というシステムです。キャンピングカーなどでは定番の装備ですね。

実は先日、サンバーのオルタネータ(発電機)が故障してしまいまして……。それをきっかけに車の電気周りを猛勉強したのが、このシステム導入の始まりでした。

いくつか配線方法はありますが、今回ボクが採用したのは「走行充電器(アイソレータ)」を使った、王道かつ安心なシステムです。

サブバッテリーを組むための配線図

では、実際にどのような配線になっているのか、大まかな構成をご説明します。 基本的には、以下の3つのステップで機器を繋いでいきます。

  1. メインとサブを繋ぐ 車の「メインバッテリー」と、今回積む「サブバッテリー」の間に、アイソレータ(走行充電器)を挟んで接続します。
  2. インバータを繋ぐ さらにサブバッテリー側に、家電を使うための500W正弦波インバータを接続します。
  3. 安全対策 (2018.2.23追記) 万が一のショートなどに備えて、アイソレータのオルタネータ側(メインバッテリー側)のラインには、安全のため40A程度のヒューズを入れることを強くお勧めします。

 

サブバッテリーの配線図

この配線にすることで、「走行中、オルタネータの発電容量に余裕があるときだけ、サブバッテリーに電気が充電される」という仕組みが出来上がります。

最大のメリットは、サブバッテリー側でたくさん電気を使って電圧が下がってしまったとしても、メインバッテリー側の電圧・容量には影響しない(低下を防げる)という点です。 これなら安心して電気を使えますよね!

なぜメインバッテリーは無事なの?(仕組みの解説)

「繋がっているのに、片方だけ減るってどういうこと?」 と思われた方のために、「コップに入った水」をイメージした概念図で説明しますね。

  • = 電気
  • ヤカン = オルタネータ(発電機)
  • 左のコップ = メインバッテリー
  • 右のコップ = サブバッテリー

そして、左右のコップを繋ぐパイプの役割をするのが「アイソレータ(走行充電器)」です。

サブバッテリーシステムでのアイソレータの概念図
アイソレータは図中のノズルの役割

アイソレータは「一方通行のノズル」

このアイソレータが優秀な役割を果たします。 エンジンがかかってヤカンから水(電気)が注がれ、左のコップ(メイン)が満タンになって溢れそうになった時(12.5V以上)だけ、右のコップ(サブ)へ水を流してくれるんです。

逆に、エンジンを切って右のコップ(サブ)の水を使い切っても、左のコップ(メイン)の水が右に逆流することはありません。 つまり、右側の水を使い切っても、左側の水は一定以下にはならないのです。 これが、サブバッテリーを使いすぎてもメインバッテリーが上がらない理由です。

アイソレータの概念図
右側の水を使い切っても左側の水は一定以下にはならない

今回導入した「頼れる機材」たち

司令塔:走行充電器(アイソレータ) New-Era SBC-001B

先ほどの説明に出てきた「ノズル」の役割をする機械です。メインバッテリー側の電圧に応じて充電を制御し、大事なメインバッテリーの電圧降下を防いでくれます。

(2022.4追記) 現在は、より効率的に充電できる「昇圧機能付き」のSBC-004に変更しています。詳しくはこちらの記事もチェックしてみてくださいね。

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電力のタンク:サブバッテリー AC Delco M27MF

普通の車のバッテリーは、電気を使い切ると性能がガクンと落ちてしまいます。でも、この「ディープサイクルバッテリー」なら大丈夫。深放電状態(使い切った状態)まで使っても、充電すれば復活するタフなやつです。 容量は105Ah。計算上、12V×105Ahなので、12Wの電力なら105時間、120Wの液晶テレビでも約10時間駆動できる容量です。これだけあれば十分ですよね!

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家電を使うために:正弦波インバータ LESHP 正弦波インバータ

バッテリーの電気(12V)を、家庭用コンセントの電気(100V)に変換する機械です。 定格500W、最大1000Wの性能があるので、テレビと照明、扇風機を同時に使用できるくらいの能力があります。USBポートもついていて便利です。

※現在は絶版のようなので、大橋産業(BAL)の同等品などがおすすめです。

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いざ、サンバーへ実装!

今回は運転席側の後席足元に仮設置してみました。 奥行きが15cmほど必要でしたが、置いてみると案外スッキリ。邪魔にはなりませんでした。

さっそく、50Wの扇風機を回したり、ドローンの充電(60-80W程度)をしてみましたが……快適そのもの!本体が熱くなることもなく、問題なく使用できました。

また、オルタネータが13V以上発電しているときにのみサブバッテリーへ電気が供給されていることも確認済み。メインバッテリーへの負荷もほとんどなさそうで安心です。 これで、移動中の仮眠や機材の充電など、車中泊旅の質がグッと上がりそうな予感です。

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自作 vs ポータブル電源、どっちがお得?

最近は「ポータブル電源(ポタ電)」も人気ですよね。 「面倒な配線なしで置くだけ」というのは確かに魅力的ですが、コスパで見るとどうなんでしょう?比較してみました。

某有名メーカーのポータブル電源(768Whモデル)

  • 価格:約4.3万円〜5万円(2024年9月時点)

今回の自作サブバッテリーシステム(1250Wh相当)

  • バッテリー:12,400円
  • アイソレータ:9,672円
  • インバータ:6,299円
  • 配線類:1,500円
  • 合計:29,871円

なんと、容量は約1.6倍なのに、価格は2万円も安い! 最近はポタ電も安くなってきましたが、手間をかける分、自作システムのコスパはまだまだ最強です。

まとめ:電気のある生活は最高!

今回はサンバー君へのサブバッテリーシステム導入についてご紹介しました。 最初は難しそうに見える配線も、「メインとサブの間にアイソレータを入れる」という基本さえ押さえれば、意外とシンプルに構築できます。「自分の手で車を快適にする」という過程も、DIYならではの楽しみですよね。

その後、ボクのトランポはNV350キャラバンへと変わりましたが、この時の知識を生かしてシステムをさらに進化させています。そちらの様子もぜひ覗いてみてください!

コメント

  1. hidamarinonakade より:

    はじめまして!
    自作サブバッテリーの記事を参考にさせていただいております

    その中で、写真がいくつかリンク切れのためか表示されておらず、困っております。
    一度確認していただけませんでしょうか。
    複数の記事で画像が表示されていない部分があることを確認しております。

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