皆さんは車中泊のとき、電源どうしていますか?
最近は高性能なポータブル電源もたくさん出ていますが、「充電し忘れた!」「長期旅だと残量が不安…」なんてこと、ありませんか?
ボクはサンバーやNV350キャラバンで、「自作サブバッテリーシステム」を構築して活用しています。
今回は、これまでの連載記事をギュッと凝縮して、システムの基本構成から、さらに一歩進んだ「カーナビやAV機器をサブバッテリーで動かす拡張テクニック」までを一挙にご紹介します。
これからDIYに挑戦したい方、必見です!
なぜ「自作サブバッテリー」なのか?
ポータブル電源全盛の今、あえてシステムを自作するメリット。それはズバリ「コストパフォーマンス」と「自動化」です。
- 走行充電ができる:車を走らせるだけで勝手に電気が溜まります。
- 安価に作れる:同等の容量を持つポータブル電源より、自作なら半額以下(約5万円程度)で済むことも。
- メンテナンス性:バッテリーがへたったら、バッテリー単体だけ交換すればOK。
車内で家庭用のコンセント(AC100V)が使えるようになれば、冬は電気毛布、休憩中は電気ポットでお湯を沸かしたりと、快適性が段違いに向上しますよ。

ちなみに、NV350キャラバンでの自作サブバッテリーシステムでは100Vコンセントボックスを下のように取り付けています。

サブバッテリーシステムの自作【基本編】
まずは基本のおさらいです。 仕組みはシンプル。「車の発電機(オルタネータ)で作った電気を、車のバッテリーだけでなく、後ろに積んだサブバッテリーにもお裾分けする」というものです。
基本構成と配線図
イメージとしては、車のメインバッテリーの下流に「アイソレーター(走行充電器)」を挟み、そこから「サブバッテリー」へ繋ぎ、最後に「インバーター」で100Vに変換する、という流れになります。

重要な役割を担う「アイソレーター」
このシステムで一番のキモになるのがアイソレーターです。 これを「コップの水」で例えるとすごく分かりやすいんです。
- メインバッテリーというコップが水(電気)で満タンになります。
- そこから溢れた(オーバーフローした)分だけを、サブバッテリーという別のコップに流し込むノズル。
これがアイソレーターの役割です。 これにより、「サブバッテリーで電気を使いすぎて、車のエンジンがかからない!」という最悪の事態(バッテリー上がり)を防いでくれるわけですね。
必要なモノ
アイソレーター、サブバッテリー本体、インバーター、電源取り出しコードをそろえればシステムを組むことができます。
アイソレーター(走行充電器)
このシステムで一番のキモになるのがアイソレーターです。 これを「コップの水」で例えるとすごく分かりやすいんです。
- メインバッテリーというコップが水(電気)で満タンになります。
- そこから溢れた(オーバーフローした)分だけを、サブバッテリーという別のコップに流し込むノズル。
これがアイソレーターの役割です。 これにより、「サブバッテリーで電気を使いすぎて、車のエンジンがかからない!」という最悪の事態(バッテリー上がり)を防いでくれるわけですね。


走行充電器でもう一つよさげなのが同じくNew Eraの走行充電器SBC-004です。こちらの機種はSBC-001Bの機能に加え昇圧回路(14.3V)が搭載されています。これでサブバッテリーをほぼフル充電にすることができます。一般的なサブバッテリーをフル充電するには14V以上の電圧が必要なのですが、SBC-001Bの場合は昇圧機能がないためボクの環境では70~80%までしか充電できていないようです。
最近、走行充電器をSBC-001BからSBC-004に交換しました。

サブバッテリー
定番中の定番、ACDelcoのマリン用ディープサイクルバッテリー『M27MF』です。充放電に強く、耐久性があります。

インバーター
バッテリーの電気(DC12V)を家庭用コンセント(AC100V)に変換します。パソコンや精密機器を使うなら、波形がきれいな「正弦波インバーター」を選びましょう。ボクは大橋産業(BAL)の400Wタイプを使っています。

電源取り出しコード
ここ、一番重要です!バッテリー直結の作業になるので、安全のためにヒューズ付きのケーブルを使ってください。万が一配線がボディに触れてショートした時、ヒューズがないと車両火災に繋がります。



バッテリーの+端子からの取り出しはこのような感じになります。

どれぐらい電気が使えるのか?
この構成(M27MF 105Ah)で、蓄電容量は計算上 約1260Wh。 ロスを考慮しても、
- 電気毛布(50W)なら約20〜25時間
- 液晶テレビ(100W)なら約10〜12時間
これだけ使えれば一晩の車中泊には十分すぎますよね。
カーナビをサブバッテリーで動かす!【拡張編】
さて、ここからがDIYの真骨頂です。 「エンジンを切った状態でも、カーナビでテレビやDVDを見たい!」 そう思ったことはありませんか?
通常、カーナビはACC(アクセサリ)電源、つまりキーを回さないと動きません。でも、キャンプ場の夜や休憩中にアイドリングするのはマナー違反ですし、燃料ももったいない。
そこで、スイッチ一つでカーナビの電源元を「メインバッテリー」から「サブバッテリー」に切り替えるシステムを作りました。
仕組み(リレーを使った切替)
考え方はシンプルです。「リレー」という電子部品を使って、線路のポイント切り替えのように電気の流れる道を変えてあげます。

- スイッチOFF:通常通り、車両の電源でカーナビが動く。
- スイッチON:リレーが作動し、サブバッテリーからの電気がカーナビに流れる。

これで、エンジンOFFでも心置きなく映画鑑賞ができるようになります!
拡張に必要なモノ
切替スイッチ、リレー(2個)、整流ダイオード、配線コード(2.0sq)、分岐用の接続端子を用意します。
切替スイッチ
車種ごとのサービスポートに装着できるスイッチを使うと、見た目もすっきりします。NV350キャラバンではこちらを使用しました。

リレー
車両側からの電源とサブバッテリー側からの電源を切り替えるためのリレーです。

整流ダイオード
サージ防止のためにリレーに噛ませます。

配線、分岐用の接続端子類
ギボシなど、配線を集約または分岐できる部品であれば何でも大丈夫です。



まとめ:自分だけの快適空間を作ろう
いかがでしたか? 配線図を見ると少し難しそうに見えるかもしれませんが、一つひとつの電気の流れを追っていけば、実はとても理にかなったシンプルな仕組みなんです。
このシステムを組んでから、ボクの車中泊ライフは激変しました。 移動すれば勝手に充電され、夜は電気毛布でぬくぬく、寝る前にはサブバッテリーで映画鑑賞…。まさに「走るリビング」です。
もちろん、電気を扱うDIYなので「自己責任」にはなりますが、ショートさせないよう絶縁処理やヒューズの設置を徹底しましょう。
皆さんも、愛車の快適化カスタム、ぜひ挑戦してみてくださいね!









コメント
とても参考になる記事をupしていただき、ありがとうございました。
今後、(自己責任で)自作してみようとするにあたり、大いに参考になると思います。
できれば教えていただけるとありがたいのですが、貴殿の図から、メインバッテリーと
アイソレーターの間に40Aのヒューズが入っています。
アイソレーター「New Era SBC-004」の最大出力電流は30Aですが、
ヒューズを40Aにしたのはなぜですか?
また、カーナビとの間のヒューズを10Aにしたのはなぜかも教えていただけると、
他車でも応用が効いて判断の指針となります。
初歩的なことかもしれませんが、安全に組むためにもよかったらお教えください。
記事をご覧いただきありがとうございます。
メインバッテリーとアイソレータ間にあるヒューズは配線の破損などで生じる過電流対策として設けています。40Aの理由はユースポイントとなるアイソレータが最大30A流れる可能性があるためそれよりも容量の大きなヒューズを選択しました。カーナビも同様の考え方となっております。